感謝

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感謝と素直な心

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あるお坊さんの話として次のような法話が書いてありました。
皆さんはこの世に人間として生まれました。実は、それだけでも大変に幸運なことなのです。
まして日本という、他に類のない化学・文明の発達した、また物質的にも大変豊かな国に生まれてきました。
これはもう、幸運中の幸運です。そのお陰で皆さんは当たり前のように思っているかも知れませんが、
一度だって食事に事欠いたというようなことはないでしょう。

また、何処へ行くにも発達した交通網のお陰で、スムーズに移動することができます。
今日、私のところに来るのに、三時間かけて歩いてきたなどと言う人は多分いないでしょう。
それほど私達は恵まれた環境にいるのです。

ただ恵まれすぎて慢性的になり、自分がいかに幸せであるかを忘れてしまっているの
です。そのため愚痴っぽくなり、不平不満をいい、心が荒廃して慢心が強くなってき
ているのです。

私たちはそのような慢心を捨て、ここらあたりでもう一度謙虚になって感謝の心を育
んでいく必要があるのではないでしょうか。

また、落語が一つの趣味である主人は、次の八っつあん・ご隠居のやり取りが好きだそうです。

八っつぁん「ご隠居、人間はどうして生きてるんでしょう?」
ご隠居「八っつぁんや、お前さんも今までにとても嬉しいことに出会って、
『ああ、生きていて良かった』と思ったことが一度や二度はあるだろう。」

八っつぁん「そりゃぁあっしだってそんなこたぁ何度もありますよ。」
ご隠居「八っつぁん、人間は『ああ、生きていて良かった』と思うために生き続けているのさ。
ところで八っつぁんはどんなときそう想った?」

八っつぁん「そうですね、あっしゃやっぱりなんですね、ご隠居も知っているとおり、
かかぁが癌で胃袋取っちまったでしょ、その手術のあと麻酔から醒めた時が一番嬉しかった気がしますね。」

ご隠居「そうかい。命がある、生きてるってことが一番ありがたいことなんだよ。
命といやぁ子供が生まれたときなんぞも嬉しかったろう。」

八っつぁん「そうそう、あっしんとこはガキが遅かったんで生まれたときゃぁほんと嬉しかったね、
ガキを一人前にする苦労があるなんてぇことは、そんときゃぁこれっぽっちも思いつかねぇで有頂天でしたよ。」

ご隠居「そうだろう、子供というのはそういうもんだよ。
成長につれて心配も絶えないが、無邪気な子供の間、精一杯親を嬉しがらせ楽しませているんだよ。
その恩返しに親は一生懸命子供を育てなければならないんだよ。」

八っつぁん「言われてみりゃぁ全くそのとおりですね。というこたぁ、あっしを生んでくれた親に感謝しなきゃいけねえってことですかい?」

ご隠居「八っつぁん良いところに気がついたじゃないか。全て『感謝の心』ということだよ。」

私もよく、『感謝の心を忘れるな』、『素直な心を持て』と息子にはいうのですが・・・

では、自分自身、素直に感謝の心を持てるのはどんなときなのだろう。
それはきっと、自分が一番幸せ~と感じるときの気持ちではないだろうか。

私が自分の歩いてきた人生の中で一番感謝していること(幸せ~と思っていることは)
無事に子育てができたことです。実はまだ子育て真っ最中、(掌には相変わらず、微笑みと書いて、
にぎりしめ、眺めながらの時期に)、とても働きに出たいという思いが日々心の中に大きくなっていきました。

そこである日、おもいきって主人に相談したことがあります。
そのときの主人の答えは(本人はもう忘れたと言っていますが)

「子育てと仕事を天秤にかけたとき、お前の心はどちらが重い?重いほうを取ればいい・・・」
といわれました。

そういわれて、天秤にかけるまでもなく私には、仕事より、子育てのほうが大切でした。
そんな話をする主人をずるいな~と思いましたが、働くことはこのとき諦めました。

自立して 仕事をこなしていればまた、違った人生・今があったことでしょう。両立して子育ても満足させていたかもしれません。が、このときの決断に後悔はしていません。

それどころか、今は、本当に良かったと思っています。あのときの、主人の言葉に素直な気持ちで、
感謝しています。良きアドバイスを有難う・・・

私の子育てのモットーは、昔からの教え『礼節を知る』『慈しみの心』や、
『人生において基本的に何が良いことか、何が悪いことか』そんな、些細なこと、
私自身が教えられたことを息子の成長に合わせて伝えていきました。そして、掌には『微笑み』
と書いて、辛いときでも子供には笑顔で接することを忘れないように心がけました。

学校の先生、子供のお稽古先の先生、周囲の沢山の方々の暖かい応援のおかげで無事
に乗り切ることができました。本当に心から感謝しています。

息子は大勢の方々の指導を素直に受け入れ、育ちました。私は子育てをすることで、
「子育ての楽しさ」「慈しむ心の大切さ」をあらためて、教わりました。
その息子も、今年の春、社会人として巣立っていきました。
思い出します。いつも子供に言っていた言葉を・・
おとうさん、お母さんが勝手にあなたを生んだのではないんだよ・・・あなたが神様の下で、
自分で両親を選び、この世に人間として生まれてくることを望んだのよ・・・

親の役目は、預かった子供を育て、社会へ帰すことだと・・
預かって子育てができたこと、子育てを楽しませてもらったことに感謝しています。
この子育ての日々が人生の中で一番充実していたように想います。

息子に心から感謝しています。世界でただ一人の母親として私を選んでくれたことを・・・
本当にありがとう。

 

そして、肌荒れで悩んでいた私にアドバイスをいただき、石鹸の開発に協力してくださった方々のおかげで、しっとり、つやつやの肌へと変身出来ました。

ご協力いただいた沢山の方に心から感謝いたします。本当にありがとう御座いました。
この感謝の心を何かの形に表せたらと想っています。